美意識とライフスタイルの関係性。美意識とは美的感覚や好み。ライフスタイルは生活の送り方。
美意識と聞くとオシャレな人や美容に関する方々などの事を一見想像しがちですが、実はそうではありません。
人であれば誰もが持っている内面性でもあるんですね。
ですので日々のライフスタイルの中にはその人その人の“美意識の核”が現れているのです。
よく「あの人は美意識が高い」という言葉に表されるように、度合いは違えど無意識の感覚の中で誰にでも美意識の核が存在しているという事です。
ぼくは美容師という職業柄まずはファッションをみて、「この人の好みはどんなだろう」という事を男女問わずお客様全員の事を観察し会話の中からも「どんな性格なんだろう」と想像します。
「今日はどうしましょうね、何か考えてましたか?」というセリフの裏で初めてお会いするお客様も、いつも通っていただいているお客様にも毎回こんな事を頭の中で考えながら目で観て感じ小さな違和感に気づくよう心掛けています。
そうしていくとみえてくるんですね。誰にでも美意識の核が。
誰にでもある美意識とは内面の事を指しますが、実はライフスタイルやファッションやもちろんヘアスタイルにも現れてくるんですね。そう、勝手に。
では今回は日頃僕が常に考えながらも感じている美意識の核の話をしたいと思います。
自分はどこに分類されるんだろうという認識でみてもらえると面白いかと思います。
美意識の核とライフスタイル
まず美意識の核は大きく分けて5つに分類されます。
ここでは文字でイメージしやすいように漢字で表現させていただきます。
まずは一般的に最も多い4つのタイプは
華(はな) 知(ち) 品(ひん) 新(しん)
になります。
そして現代で1番少ないタイプは
粋(いき)になります。
この5つの美意識の核の違いで身の回りの物やインテリアや服などの好みが変わってきます。
ご自分でも身の回りの持っている物や家のインテリアや服の1番多く共通する点を意識すると自分の美意識の核が見えてくると思います。
美意識の核の図
華(はな)
華は女性らしさ、華やかさを重要視する内面で、明るい色味とやわらかさと装飾性が命。
女性性に向かい、成人して社会にでると向かう美意識の核のひとつ。
知(ち)
仕事上の能力や知性が重要視される。鋭さや機能性の記号を持つシンプルやモノトーンを好む。
男性性に向かい、成人して社会にでると向かう美意識の核のひとつ。
品(ひん)
一定の年代を迎えると華と知の人はその特徴を“控えめ”にしたくなってくる。装飾性も鋭さや機能性も控えめが好き。
老齢に向かい、華と知の要素を両方控えめに持っている。
粋(いき)
品は標準的な年代意識だが粋はそうはならない。
無難や控えめを嫌い、はっきりとした自分らしさを外見から表現する。独特の個性が魅力。
自分のビジネスを持っている人、クリエイティブな技術を持った人が多い。
男女間格差がなくなり増えてきている層。
新(しん)
時代によって変わる。代表例はJapanese KAWAII。人形ドレスや和風エスニックや引き裂き汚しのダメージドに共通するのはシンプルや上品の対極。露悪的イメージで未来派ロマンティックの方向を示す。
まとめ
・美意識の核は誰もが内面に持ち、無意識に外見や生活に現れる
・美意識の核は5つ
・美意識の核を理解すると自分の好みやなりたい人物像もみえてくる
最後に
ヘアスタイルを創る上では美意識の核を見逃すことはできません。
こういった視点でいつもみていますが、実はここまで深くは毎回考えることはできません笑。
しかしこういった考えを理解し毎日繰り返していると自然と自分の感覚になっていくんですね。
今は自分がどのタイプでこの先どういう風になっていきたいかなどを知ると自分の魅力を最大限に発揮できるのではないでしょうか。
また女性の場合は女性の中に多い華の中に知を両方併せ持っていたり、男性の場合も男性に多い知の中に華を併せ持っているようなギャップがある方が粋になります。
本当にモテるという方々には男女問わず粋に属している方が多いように思います。
外見はフェミニンで華やかだけど話してみると知的さをにじませている女性とか、一見クールで知的だけど話してみると優しかったりする男性とか。
ぼくもそんな粋な人間になりたいと思っていますし、そんな魅力的な人の髪を切りたいですし、そんな魅力的に輝くお手伝いをさせて頂きたく思っています。