シザーカット(はさみ)とレザーカット(かみそり)との違いって考えたことありますか?
大半の美容師さんがシザーカットを主にやっていると思いますので、レザーカットのこと自体知らない方も多いかもしれません。
そんな方は以前の記事からどうぞ↓
レザーカットをされたことのある方は実際はさみで切った場合とどう違ってくるのか疑問に感じたこともあるかと思います。
ですので今回は実際に写真と動画のビジュアルでわかりやすくしていこうと思います。
動画がたるいなという方は写真で見比べてもらうだけでもいいですし、動画を見てもらえば実際のカットに仕方の違いもわかりやすくなっていると思いますのでよろしければ動画もご覧くださいね。
シザーカットVSレザーカット
簡単な違い
シザーカット:まっすぐ切れてしっかり切れる
レザーカット:曲線で切れてやわらかく切れる
簡単に説明するとこんな感じですが詳しくは別記事でも述べていますのでよろしければそちらも一緒にご覧ください。
ビフォー写真
ではまずビフォーの写真はこちらになります↓
ボブスタイルになりますが、今回は左半分(向かって右側)をシザーカットで右半分(向かって左側)をレザーカット でほぼ同じ長さのほぼ同じ形にカットしていきたいと思います。※ほぼというのはシザーとレザーで似た形にする際少し長さが変わってくるためです。
ここではぱっと見が同じくらいになるように切っていきます。
ウェットカット(濡れた状態での)終了後
切った順に切り上がりの写真をみながら解説していきたいと思います。
左側はシザーで右側はレザーで切ってあります。
なるべく同じ形になるよう段差の入り具合も襟足の長さもほぼ同じになるようカットしました。
どうでしょうか?特徴としては左側のシザーでカットした方には少しカットラインを感じる切り上がりになっています。
逆に右側のレザーでカットした方にはあまりラインもなくなめらかなやわらかさを感じる切り上がりになっていると思います。
では左サイドを見ていきましょう。
左サイドのシザーで全てカットしてある状態になります。
この時点ですでに矢印のようにカットラインがしっかりでているのが一目瞭然だと思います。
これがシザーででるしっかりとしたカットラインです。
ではレザーで切った右サイドを見ていきましょう。
右サイドのレザーで全てカットしてあるじょうたいになります。
先程とは打って変わってカットラインは感じないと思います。
その代わりに赤曲線のような丸みや柔らかさを感じないでしょうか。
レザーで切った際にはこのようになめらかなやわらかさを感じます。
では乾かした状態を見ていきましょう。
アフター写真
向かって右側がシザーでカットしてあり、向かって左側がレザーでカットしてあります。
ぱっと見はほとんど一緒だと思います。
前から見た感じはさほど変わった感じはないかと思います。
では次にシザーで切った左側を見ていきましょう。
シザーで切った左側の乾いた状態になります。
やはり濡れていた時と同じで矢印のようなカットラインがしっかりでているのがお分かり頂けると思います。
ちなみに今回はわかりやすくするために左右両方とも梳いたりは全くしていない状態になります。
濡れている時よりもカットラインがはっきりでているのがわかりやすくなっていると思います。
では続いてレザーで切った右側に移っていきます。
レザーで切った左側の乾いた状態になります。
やはりこれも濡れた状態の時と同じように丸みや柔らかさを感じますね。
こちらも全く梳いたりはしていませんが、もう梳かなくてもいいくらいやわらかくなめらかになじんでいますよね。
こちらも濡れている状態の時よりもわかりやすいと思います。
では最後に後ろで左右を比較していきましょう。
左側がシザーで右側がレザーになります。
わかりやすい部分は段差の入り方がシザーの方は段がついているのがわかりやすいですが、レザーの方はなめらかになじんでいますよね。
形も赤線のようにシザーの方が楕円形でレザーの方は球体のような丸みになっていると思います。
参考動画
まとめ
・シザーはかたくシャープにレザーはやわらかくソフトになる
・シザーはラインをレザーはなめらかさを感じる
・シザーは楕円形、レザーは球体のような丸みを表現しやすい
最後に
どちらが優れていてどちらが劣っているということではありません。
もちろん使いこなせていない美容師であればデメリットしかありませんが、うまく両方のメリットデメリットを理解した上で使いこなしていけば最強です。
創るヘアスタイルにもよりますが、大体いまの髪型だとサロンワークでは僕の場合はパターンが決まってきています。
もちろん全てシザーや全てレザーで仕上げることもあるのですが、上半分シザーで下半分レザーで切っていき後半で全体にレザーで微調整というのが王道になっています。(ぼくの場合ですよ)
大切なのはお客様のなりたいイメージを把握した上で、メリットをいかした道具選びと使い方を活かすことですね。